その他07 計量スプーンを用いた薬品のはかりとり

理科の実験の準備で最も時間がかかるのは、薬品のはかりとりではないでしょうか。例えば、使い捨てカイロを作る実験の準備では、鉄粉や活性炭、食塩水などを適切な分量ずつはかりとっておく必要があります。液体の薬品はマイクロピペットを使えば簡単に準備できますが、粉末の薬品は電子てんびんではかりとらなければならないため、大変な時間と労力がかかります。
そんな時は、計量スプーンを使うのが便利です。めんどくさいように思えるかもしれませんが、計量スプーン1杯の質量がいくらになるのかを電子てんびんで確かめた後、計量スプーンでどんどんはかりとっていく方が、はるかに時短になります。質量を厳密に測定する必要がない実験であれば、これで十分です。
【準備物】
・計量スプーン 「ナガオ 18-8ステンレス 極厚計量スプーン 7本組」(2,063円)
15mL(15cc)、5mL(5cc)、2.5mL(2.5cc)、1mL(1cc)、0.5mL(0.5cc)、0.25mL(0.25cc)、0.1mL(0.1cc)の7本組です。バラ売りもあります。私はよく使う1mL(1cc)と2.5mL(2.5cc)を、バラ売りで2本ずつ追加して使っています。
このタイプのように、スプーンの底がやや深めのものが使いやすいです。
・マドラースプーン 「IMEEA マドラースプーン ステンレス製」(4本組 1,398円)
薬品容器が深くて底まで届かない場合などに使用します。計量スプーンの柄にマスキングテープで固定して柄を長くすると便利です。マスキングテープは後ではがしやすいよう、端を折り返してつまみを作っておくのがポイントです。
マドラースプーンはさまざまな種類が販売されていますが、この製品は太さや形状が最適です。もともと柄の長い計量スプーンも販売されていますが、薬品をはかりとりやすい形状のものが少ないため、この組み合わせがおすすめです。
・ステンレス製洗濯ばさみ、アクリル製マドラー
100均のステンレス製洗濯ばさみとアクリル製マドラーを組み合わせて作った「すり切り棒」を、薬品容器に取り付けて使用すると便利です。アクリル製マドラーは楽天市場などで購入できますが、手に入らない場合は丸箸や割り箸、プラスチック製マドラーなどでも代用可能です。なお、ガラス棒は滑り落ちて破損するおそれがあるため、使用を避けてください。
・計量スプーン 「GSIクレオス Mr.スプーン&スティック」(1セット 294円)
0.1mL(0.1cc)、0.3mL(0.3cc)、0.8mL(0.8cc)のスプーンが各3本入っています。一般的な計量スプーンにはない 0.3mL(0.3cc)や
0.8mL(0.8cc)などの量をはかりとることができます。Amazonなどで購入可能です。

【使い方】
下の写真のように容器に取り付けたすり切り棒を使い、計量スプーンで薬品をはかりとります。すり切った時にこぼれた薬品が、そのまま容器内にもどるのが大きなポイントです。


【計量スプーンすり切り1杯の薬品の質量】
以下におおよその質量を示しておきますが、計量スプーンの種類や薬品の粒の大きさによって変動するため、ご自身の環境に合わせて事前にご確認ください。
なお、2.5mLを2杯測ったときの質量と、5mLを1杯測ったときの質量は、実際に測定すると一致しないので注意してください。
・300メッシュの鉄粉
1mL(1cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約2.8g
・活性炭
2.5mL(2.5cc)の計量スプーンですり切り1杯で 約0.5g
・炭酸水素ナトリウム
0.5mL(0.5mL)の計量スプーンにすり切り1杯で 約0.5g
0.8mL(0.8cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約0.9g
・炭酸ナトリウム
0.8mL(0.8cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約0.5g
・塩化アンモニウム4gと水酸化カルシウム4gの混合物(アンモニアの発生)
1mL(1cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約0.6g
・酸化銅20gと炭素粉末2.0gの混合物(還元の実験)
1mL(1cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約1.0g
・石灰石「寒水砂(盆栽用化粧砂)」1粒の大きさが3mm程度
2.5mL(2.5cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約2.5g
・二酸化マンガン(粒状)
2.5mL(2.5cc)の計量スプーンにすり切り1杯で 約3.0g